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パタゴニアは南半球にあります。ということは季節は日本と逆、7~8月は真冬になります。パイネやフィッツロイでのトレッキングが目的ならば夏の11月から3月ころまでがベストシーズンでしょう。夏は日が長く、午後10時くらいまでは行動できますので1日をとても有効に使えます。逆に冬は寒い上に日が短く、また公共の交通機関も少なくなるので行動がかなり制限されます。
11月は春。花がいっせいに咲き始めます。この地方の代表的な植物「カラファテ」に小さな黄色い花が付きます。また吹き付ける風に耐えてタンポポが丘の斜面を埋めつくします。さらに春は動物の子育ての時期でもありますのでこれもまた楽しみです。特に、チリ側のパイネ国立公園では野生動物をたくさん見られますから、この時期は親子連れの動物たちの群れが観察できます。ラクダの仲間のグアナコや小型のダチョウ「ニャンデュー」が生まれたばかりの子供を連れている季節です。また、アルゼンチンのバルデス半島の岸近くにクジラがやって来るのもこの時期です。
12月~1月になると短いながらも夏本番となります。午後10時ころまで日が延び、南極ブナの葉の緑が一段と濃くなります。日が長いのでこの時期、夕日の写真を撮ろうと思ったらとんだ夜更かしをすることになります。花はますます咲き乱れ、動物たちの子供が元気に跳びはねるようになります。「カラファテ」の花が落ち、小さな緑色の実をつけるころです。またクリスマス休暇(夏休み)とともに世界中からの観光客も増え、町や村がにぎやかになる季節です。
2月になると今度は南米のバケーションシーズンとなり、南米各国からの一般観光客が増え、にぎやかさはさらに続きます。しかし風景のところどころには秋が見え隠れして来ます。南極ブナが紅葉しはじめ、咲いている花の種類も減って来ます。フィッツロイやセロ・トーレは普段は雲に隠れて見えないことが多いのですが、妙なことにこの時期は比較的天候が安定し見えることが多くなります。保証はしませんけど。
3月になるとバケーションシーズンも終わり、各地ともぐっと落ち着きを取り戻して来ます。風景はますます秋っぽくなります。降る雨も冷たくなり、時折みぞれ交じりになることも。山にはうっすらと雪がつくようになり、南極ブナも葉を落とし始めます。しかし岩峰に雪がつくと一層凄みが増すので、山の写真を撮る人はこの時期がお薦めです。不安定な天候に悩まされるでしょうが、一瞬の晴れ間に恵まれたときがシャッターチャンスです。動物では、餌となるアザラシやペンギンを狙ってバルデス半島にシャチがやってくる頃です。
4~5月 年によって冬の到来の遅いこともあり、そんな年は4~5月でもトレッキングできます。ただこのころになると、天候が崩れると確実にみぞれか雪になりますので装備に注意が必要になります。初心者には無理です。
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トレッキングが目的ならばトレッキング装備が必要になります。装備レベルとしては、秋の八ヶ岳縦走と同程度というのを目安にしてください。詳細は別ページ「トレッキング必要装備一覧表」を参照ください。
- 靴: 軽登山靴で十分ですが足首まであるハイカットのものが良いです。雨が多いので防水性に優れたものを選びましょう。
- 服装: T-シャツ、 長袖アンダーウェア、セーター、手袋(防寒用)、帽子(防寒用と日除けの2種類)。寒暖の変動が大きいので幅広い気温差に対応できるようにします。
- 雨具: やはりゴアテックス製がいいでしょう。風が強いのでポンチョや傘は使えません。
- キャンプ用具: パイネやフィッツロイでトレッキングをするのならばテント、シュラフ、携帯コンロ、炊事用具等は絶対に必要です。山小屋利用を予定していても満員の場合は日本と違い泊めてくれないので必ずこれだけは準備します。
